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女性のライフサイクルの中で起こってくる様々な問題や、女性に多く見られがちな心理的問題について解説しています。
「女性」について
母親から生まれた瞬間には、身体的な相違以外には男女でそれほど大きな違いはありません。ただし、生まれた時点で性別がつけられ、それぞれの性別に沿った名前がつけられ、男の子・女の子として育てられていきます。生まれ持った生物学的な性(sex)に加えて、社会の中で定められる性(gender)の影響を受けて、女性は女性として成長していくことになります。女性の生き方が多様化した現在では、過去ほど厳密にある種の性役割が期待されることはないのかもしれませんが、二つの性が葛藤状態に陥ると、何らかの心理的な問題が生じる可能性があるでしょう。
また、女性は閉経など、生物学的な制約があるため、男性と比較すると、より早い段階で問題にぶつかりやすいともいえます。
「ライフサイクル(life cycle)」について
アメリカの心理学者エリクソン(Erikson,E.H.)は人が誕生してから死ぬまでの人生を、乳幼児期から老年期までの八段階にわけました。それぞれのライフステージごとに、特有の達成課題があり、その課題を解決できないと、葛藤状態になって危機的な状況に陥るとしました。それまでの心理学者が生物学的に未成熟な状態から成熟することを成長としたのに対し、成人になった後にもライフステージごとに達成課題があり、老年期になって死ぬまで続くと提唱したことがエリクソンの大きな特徴です。
次に、様々なライフステージで女性が陥りやすい心理的な問題についてお話します。
女性のライフサイクルとライフイベントについて
エリクソンは人の一生を乳児期から老年期までの八段階に分類しましたが、人はそれぞれの段階で自分の人生の岐路ともいえるライフイベントを経験します。このライフイベントの経験とは、そのを選択する・しないという決定も含むものです。例えば、結果として結婚をしなくても結婚を自分はしたいのか・したくないのか、するのかしないのか・しないのかを考えることも「結婚」という一つのライフイベントを経験することになります。
誕生後、乳児期、幼児期、遊戯期、学童期あたりまでは主な対人関係は親や同性の友人であり、それ以降と比べると男女の差はまだ小さいため、女性であることに基づく心理的問題は生じにくい時期となります。青年期を迎えるころから、女性ならではのライフイベントや問題にぶつかることが多くなります。
