恋愛や仕事、結婚には女性ならではの悩みや問題があるものですが、どれも男性にも起こるライフイベントでした。けれども、これだけは女性にしかできないというライフイベントがあります。それが妊娠と出産です。
出産は女性だけが経験できるライフイベントですが、これには生物学的な制約が伴います。なので、まず産むのか産まないのかという選択はもちろん、産まないという選択をしたにしても閉経を前にして、このまま産まないでいいのか、という葛藤も生じます。柏木(2002)は、過去には子どもは<授かる>ものとされていたけれど、現在は家庭の経済状況、子育て支援の可能性、女性自身の仕事や趣味などの条件が比較検討されて子どもを<つくる>ことは選択されるものとなったとしています。
また産むことを決めても、なかなか妊娠しない場合もあり、現在10組に1組のカップルが不妊であると言われています。その中には不妊治療にふみきる方もいて、不妊治療の現場では治療をする中での心理的問題は大きな課題となっています。また、せっかく妊娠しても流産をしてしまう危険もあり、その場合も身体と同時に心のケアも重要になるでしょう。
また、出産前後に情緒不安定な状態になることはよく知られています。マタニティブルーという言葉を耳にされたことのある方もいらっしゃると思います。
