企業によってはセクハラ防止のために取り入れられているアサーションについてお話します。
自己表現には三つの種類があるとされています。
①攻撃的(アグレッシブ)な自己主張
これは自分が言いたいことははっきりと言えるのですが、相手の気持ちを考えたり言い分を聞いたりはせず、一方的に自分の主張をおしつけるような自己主張のことを指します。簡単に言うと自分を重んじ、相手を軽く扱うやり方です。
極端な例ですが、すれ違いざまに体が触れた時、「何するんですか!触らないでください!」と大声で叫んだらどうでしょう。確かに男性と体が触れたのは嫌な体験だったのだろうし、それまでも不快な体験が積み重なってのことだったのかもしれません。けれども、もしかしたら本当に偶然体があたってしまったのかもしれないし、もし故意の行動であっても、突然このように言われたら、その後の職場での人間関係がさらに悪化し、いづらくなる可能性もあります。
②非主張的(ノン・アサーティブ)な自己主張
非主張的な自己主張とは、攻撃的な自己主張と反対に、相手を重んじ自分を軽く扱うやり方です。相手ばかりを気にして、自分の気持ちや考えを主張することができません。また、主張するにしても相手に伝わらないやり方ではやはりノン・アサーティブといえるでしょう。何も言わず、黙っていることや、あいまいな言い方、声が小さいなどもアサーティブな自己主張に含まれます。
セクハラにあてはめると、嫌な思いをしているのに我慢して黙っている、退社後に二人きりで飲みに行くのを誘われて行きたくないのに「そうですね・・・」など曖昧な返事をするなどが考えられます。これでは、こちらが嫌な思いをしていること自体が伝わっていなかったり、「OK」のサインだと勘違いされてしまうかもしれません。
③アサーティブな自己主張
アサーティブな自己主張とは相手と自分の両者を大事にするやり方です。自分の気持ちや考えをその場に合ったやり方で率直に主張し、自分と同様に相手からの主張を受ける態度をもつのがアサーティブと言えます。このような言い方をすれば、相手も納得することが多いでしょう。その上で、もし相手が、職場でのコミュニケーションを円滑にしようとしていた、軽い冗談のつもりだったということであれば、またそれに対する反応をしていけばよいのです。
アサーティブな自己主張をするためには簡単なポイントがあります。姿勢を正し、足をそろえて相手の目を見て話す、相手が座っていたら自分は立って高い位置をとるようにする、話をする時にはワンセンテンスを短くし、わかりやすい言葉で話すなどです。
部署を変える、仕事をやめる
部署を変えるのは自分の意思ではどうにもならないことですし、仕事を辞めてしまうのは経済的にも困難です。どうしてもうまくいかなくない時の最終段階にある一つの方法ではありますが、実際に退職届けを出す前に自分が「仕事を辞めるしかない」と一つの選択肢だけに縛られてないかをチェックしたり、信用のできる人に相談してみることが大切です。
