空の巣症候群とは
空の巣症候群(empty-nest syndrome)は40~50代の女性が陥りやすいと言われている抑うつ状態のことです。子どもが成人して、親元から巣立っていく頃と重なっているので、ひな鳥が巣立ってしまって空になってしまった鳥の巣に例えて、アメリカで「空の巣症候群」と名づけられました。
空の巣症候群への対応
自分のお腹から生まれて、長年当然のようにして傍にいた子どもが離れていくのはとても大きな喪失感を与えるものです。子どもの自立は親にとって喜ばしいことでもありますが、同時に対象喪失の体験でもあるのです。自分が子どもにとってもう必要のない存在になってしまったのではないだろうか、そんな気持ちを抱く方も少なくありません。何度もここでお話しているように、家族の最小単位は夫婦です。子どもと母親の二者の関係を続けるのではなく、子どもの成長のプロセスに合わせて、夫との関係を見直し、子どもが巣立っていった先の将来を見通していることが空の巣症候群の予防策と言われます。
もし、空の巣症候群になってしまった場合は夫との関係を見直す機会と捉えればよいのではないでしょうか。この年代の女性は自分自身の更年期や閉経と重なり、「加齢」の実感や、「性」にまつわる自己イメージが喪失感を伴いながら変化している時期であり、女性としての自信も失いやすい不安定な時期です。この時期に再び夫と向き合っていくことはその後の生活に影響を与えることと思います。
もし、夫と「話ができない」「会話がかみ合わない」なら、専門家を交えてのカップルカウンセリングや個人カウンセリングをお勧めします。中年期は人生の「内省の時期」と言われています。
夫との関係を含めて子育てや仕事から解放されて、これからの人生をどう過ごすのか、何をするのかをゆっくり考えてみましょう。